わたしの見た風景


by kayauokamoto
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空を切りとる

空を写真におさめるのが好きだ。
同じ「青空」でも、色や雲や光の強さで表情が違うから、
「これまでさんざん撮っているんだから、今日はもういいや」と思っても、
やっぱりまたカメラを向けてしまう。
目に見えている景色は同じなのに、いつも違う。

そうしてずいぶん前から空の写真を撮り続けていたのだけど、
最近シャッターを押した後、何かもの足りない気持ちがしている自分に気がついた。
どんなにレンズを広角にしても、私が目の前に感じている拡がりのほんの一部しか切り取れない。
そういう想いを、ここのところ毎日感じているのだった。

考えてみれば、これまで私が肌に感じていた空は、いつも区切られた空だったのだ。
東京はもちろん四角く囲まれた空で、
鎌倉では空を見上げるとどこか目の端に山の稜線があって、
だからこれまで、ほとんど“空の全て”を、私は小さな枠の中におさめることができていたのだった。

でも、今はそうじゃない。
早朝、家の近くを散歩していると、
左にオレンジを染めた空があって、その光が闇を深い青色に塗り替えていき、右手にはまだ闇をとどめた雲がある。
少しずつ強めていく光は、その遠く向かいにある闇にもオレンジを映して、雲に色を反射させる。
大きく拡がる雲に、橙、黄、青、紺、灰、って色々な光を帯びた雲があって、
でもその雲は大きなひとつの雲だったりする。

そういう頭上に拡がる360°のパノラマが、今住むこの土地にはあるんだなあ、ということを、
カメラの中に空の一部を切りとりながら、最近知った。
空も、雲も、遠く向こうまで拡がっている。

今日こちらは、強い雨です。

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by kayauokamoto | 2011-09-20 13:22 | 風景