読書の時間
2009年 07月 02日
寝転がって本を読む私の目の端がとらえていた畳の目地が、蒼白いものから急に温かみを帯びてきたと思ったら、さっきまで灰色の霧で覆われていたような静かな部屋の中が鮮やかな色で浮かび上がってきた。
車の音。
鳥のさえずり。
子どもたちの声。
その色は次第にまた弱まって静寂を取り戻し、世界は蛍光灯の光の中に閉じ込められる。
車の音。
鳥のさえずり。
子どもたちの声。
その色は次第にまた弱まって静寂を取り戻し、世界は蛍光灯の光の中に閉じ込められる。
by kayauokamoto
| 2009-07-02 20:41
| 風景